地方競馬と中央競馬の違いから見る地方競馬の予想ポイント
地方競馬も中央競馬も同じ競馬です。騎手が馬に乗り、競馬場で決まったコースを周回し、着順を競う競技です。しかし、予想に関しては少し違ってきます。なれた中央競馬の予想方法で地方競馬を予想したけれど思ったような結果につながらないと感じたことはありませんか。それぞれの競馬で勝つためにはそれぞれの予想ポイントを知る必要があります。ここでは、地方競馬と中央競馬の違いから地方競馬の予想ポイントを上げてみました。
同じ競馬でも地方競馬と中央競馬の違うところ
競走馬のクラス分け
中央競馬のクラスは、新馬・未勝利、500万、1000万、1600万、オープンの5クラスです。地方競馬はA1からC3までの9クラスで、中央競馬と比較すると非常に細かいクラス分けになっています。クラスが多いということは、各クラスで戦っている馬の差はどんぐりの背比べといった感じで実力差があまりなく比較しにくいと考えられます。逆に中央は各クラスで戦っている馬の実力差があり、比較しやすいと考えられます。
騎乗する騎手の影響
競馬の格言として馬7割・騎手3割を言われていますが、これは中央競馬に限ったことで、地方競馬の騎手は3割以上の働きをしていると言われます。 地方競馬は、各クラスの馬の能力の差があまりなく出走するコースも毎回同じため、騎手の技術が勝負に大きく反映されます。地方競馬では、上位騎手の連対率・勝率が高くなっており2015年の成績では、佐賀の山口勲騎手が連対率50.9%を記録しています。それぞれの競馬場のトップジョッキーを中心に馬券を買うということは地方競馬の特徴と言えます。
競走馬の出走回数
地方競馬は中央競馬に比べ、レース数の多さや低額な賞金のこともあり競走馬を多く使う傾向にあります。逆に中央競馬の場合、賞金が高額なこともあり狙ったレースに向けて仕上げてきます。 現在、日本の競馬における「最多出走記録」を持っているのは、高知競馬に所属していた「セニョールベスト」の通算409戦。2001年から2014年を13年にわたり活躍しました。
競馬場の規模
地方競馬場は中央競馬場に比べて全ての競馬場が小規模で小回りのコースになります。 直線の長い東京競馬場でしたら差し馬や追い込み馬を考えますが、地方競馬では基本的には先行有利で、スタートが速く、ダッシュ力のある馬に有利なコースばかりです。先行・逃げの馬が圧倒的に有利です。
地方競馬の予想ポイント
地方競馬と中央競馬の「競走馬のクラス分け」「騎手」「出走回数」「競馬場」を比較してみて、地方競馬の予想ポイントを上げてみました。
- 「競走馬のクラス分け」と「騎手の影響」から、地方競馬ではよっぽど能力の高い馬がいないかぎり、馬の能力差があまりないと判断して、リーディングジョッキーから買ってみる。
- 出走回数が多く出走間隔が短い地方競馬では、前走・前々走での成績、連勝中などの成績を素直に受け入れてみる。
- 地方競馬場は基本的に小回りなので、スタートの下手な二の足の使えない馬は、思い切って外してみる。